2011年06月29日
WW2ドイツ軍のコンパス。
今回はWW2ドイツ軍が使用したコンパスを紹介します。
写真はオークションで落札した大戦中の実物です。
下士官/分隊長装備として購入しましたが、実際使用する事はほとんどありません(笑)。
ドイツ軍用なので、東が「E」ではなくて、オストの「O」ですね。
目盛りは64分割、すなわち一目盛り100ミルのようです(ミルは主に軍事用に使われる角度の単位です)。
コンパス盤面上側の↑部分に照星、下側に照門があって、これらで目標物をとらえた上で、フタ裏側の鏡を使って方位を読み取るようになっています。
目標物が2つあれば、それぞれの方位を読み取り、地図上の目標物から方位通りの直線を2本引く事によって、現在のおおよその位置を割り出す事が出来ます。
本体はベークライト製。
メーカーコードと思われる「clk」のモールドが入っています。
フタはアルミ製のようです。
*素人なので、トンチンカンな解釈、説明をしているかも知れません。
お気付きの方がいらっしゃいましたら、ご指摘頂けると大変有り難いです。
2011年06月27日
今後のイベントスケジュール<下半期版>

(写真は御殿場において。シュミット&ゾーンさんのM34舟形帽とサムズミリタリ屋さんのM42HBT野戦服上下を着用。)

*参加します。
綿服のLAHロッテンフューラー姿でウロウロしていますので、お気軽に声を掛けてください。
ドイツ軍仲間の皆様におかれましては、今後のイベント参加時の部隊設定などで意見交換など出来ましたら幸いです。

/御殿場SVGNET
*アメリカ陸軍第1騎兵師団所属、ドイツ系アメリカ人(笑)、アーネスト・ハントJr.二等兵で参加の予定です。

『ざ・パシフィックフロント』/関西ヒストリカルイベント運営事務局

/御殿場SVGNET
*アメリカ海兵隊所属、アーネスト・ハント二等兵として参加予定です。

『COMBAT!』/御殿場SVGNET
*参加予定です。何の軍装で行くかは未定です。

*ノルマンディー戦ならば、ドイツ陸軍第709歩兵師団での参加が有力です。
階級は未定です。

*パトスさんでは他にもナム戦、太平洋戦、西部劇などのイベントも開催されています。
自分は遠いのでなかなか行けませんが、多くの戦争ゴッコ仲間が参加しています。
その他、詳細未定のようですが、9月頃に降下猟友会さんがドイツ軍とソ連軍中心の教練イベントを行うご計画が、さらに10月頃には黒狼中隊さんがイベントを主催するご計画があるそうです。
結構イベントが多いですね〜♪
各イベントでご一緒した折りは、よろしくお願い致します。
2011年06月25日
初リエナクト/USAR『バストーニュ』。
ぶっ通しで行なわれる状況、ドイツ語の号令、史実に沿った地名や部隊の精密な設定、指揮命令系統のキチッとした再現等々、自分には大変新鮮な事ばかりで、昔からやりたかった「本格的な戦争ゴッコ」はまさにココにあったという強い感動を覚えました。
その後今日まで、USARさんのイベントは皆勤で参加する事になります。
*写真左:SSM44迷彩服の下にウール野戦服を着込んだ「バルジスタイル」で参加。
初参加の初心者なので、階級は当然SS二等兵です。
米軍から分捕った(実際は状況終了後に余剰を頂きました)レーションを片手に記念撮影。
*写真右;バストーニュ郊外の交差点で小休止中のSS分隊。
道路標識にはバストーニュ郊外の街、マジュレーの表示が。
自分の後方に座る後ろ姿の方は、SS分隊指揮官、フィッシャーSS士官候補生です。
雪中のイベントにはまだ慣れておらず、夜は気温がマイナス10度以下になった事もあって、車中泊中、身体の震えで目が覚めるは、湿ったブーツは朝にはカチンコチンに凍ってるはで、リアルに寒さに苦しみました。
そんな本物の厳しい寒さもあって、バルジ戦の雰囲気は否応なく高まりました。
2日めの昼に配給された暖かい食事は、この上なく美味しく感じたものです。
「暖かい食事は兵の士気を高めます。」・・・コレを体感したのです(笑)。
状況終了後、WSS指揮官・ピルツSS中尉より二級鉄十字章を授与され、大きな感動を胸に帰途に付きました。
リエナクトメントにご興味があるなら、臆せず是非参加して頂きたいですね。
好きな人には絶対面白い!と思います♪
2011年06月22日
『プライベート・ソルジャー』

もろに『プライベート・ライアン』にあやかろうと言うヒドい邦題ですが、繰り返しの観賞に堪えうる傑作戦争映画です。
監督はイギリス人のジョン・アーヴィン、『戦争の犬たち』、『ハンバーガー・ヒル』と言う、我々ミリタリーファンにも評判の良い戦争映画を撮った方なので、このジャンルは得意と言うかお好きな方なのかも知れません。
自分も『戦争の犬たち』が大好きで、特に冒頭のアフリカ某国を脱出するシーンの格好良さと緊張感にはシビレたものです。
原題は『When Trumpets Fade 』(1998)、バンドオブブラザースでお馴染みHBO製作のテレビ用作品。
1944年11月、ドイツ=ベルギー国境地帯の戦闘「ヒュルトゲンの森の戦い」におけるアメリカ第28歩兵師団の悪戦苦闘ぶりをリアルに描いています。
第28歩兵師団は、この戦いで「血のバケツ」という有り難くない別名を付けられてしまうほどの大損害をこうむるのですが、この戦闘自体がマーケット・ガーデン作戦とバルジの戦いの間にあったためか、戦闘規模、損害が大きかった割に知られていませんでした。
自分も、この作品を10年程前にレンタルビデオで鑑賞するまでは、全く知らないクチでした。
名著『ラストオブカンプフグルッペ』に詳しい話が出ていますので、ご興味のある方は一読をお勧めします。
さて、作品中のドイツ軍ですが、88ミリ高射砲と4号戦車の75ミリ戦車砲をバンバン撃ちまくり、やたらめったら強いのです。
陸軍部隊なのに、なぜかSS迷彩スモックが混じってたりもしますが、主としてコート姿のドイツ軍歩兵たちもなかなか格好良いです。
特にクラウス・キンスキー似の、いかにも古兵(ふるつわもの)の下士官は良い味出しています。
考証面も頑張っているようで、4号戦車は史実通り第116戦車師団(別名:猟犬師団)所属らしく、補給トラックにはちゃんと「ヴィントフント(猟犬)」の師団マークが描かれていたりもしました。
総じて、ドイツ軍ファンがかなり楽しめる作品となっており、オススメです。
もちろんドイツ軍が強いと言っても、結局はかなりやられちゃうのですがね、まぁ(笑)。
猟犬師団VS.血のバケツ。
ラスカンが良い資料になるので、リエナクトメントの題材としても格好だと思うのですが、いかがでしょうか?
御殿場の森など、舞台としてピッタリだと思うのですが。
2011年06月18日
『HF2011』名場面その3。
侵攻戦が始まって数日、我々第709歩兵師団はひどく消耗し、内陸に後退していた。
師団は再編成を余儀なくされ、我々の小隊にはロシア人の分隊が配属された。
東部戦線におけるロシア人たちの残虐行為については、自分も幾度か見聞きしていたので、当初良い気分はしなかったが、このロシア人分隊は比較的練度が高く、中には流暢にドイツ語で軍歌を歌う者さえいた。
しかし、小隊長のグローバー少尉は嫌悪感を隠さなかった。
ロシア人の第3分隊を「グルッペ・ウンター(劣等分隊)」と呼んではばからなかった。
森林地帯での一進一退の攻防の中、敵が後方にも回り込んだので、警戒態勢をとっていた時、ロシア人分隊が背後から現れた。
戦闘態勢をとるでもなく、一列になって敵の方向に歩いて行く。
「ルスキー!ルスキー!ファイント!ファイント!(ロシア人、敵だ)」とアミーのいる方向を指し示しながら叫んだが、それを無視してロシア人たちは行ってしまった。
銃声が聞こえる代わりに、ロシア語や英語でのやり取りが漏れ聞こえてきたので、ロシア人たちの逃亡を確信した。
しかし、アミーたちに投降を拒否されたのか、ロシア人たちはぞろぞろと道を戻って来た。
今度は立ち上がって、短機関銃を向けて「ハルト!ハルト!(停止)」と命令した。
ロシア人はニヤニヤと笑いながら歩くのをやめようとはせず、やがて走り出したので、彼らの背中に向かって短機関銃を撃ちまくった。
近付くと2人倒れていて、確認すると、分隊長を任されていたロシア人下士官とネギチョフと言う顔見知りのロシア人だった。
残りは逃げてしまったようだ。
グローバー少尉にこの一件を報告すると、少尉は眼に憎悪の光を宿しながら、こう言い放った。
「敵は放っておいて良い。全兵力でロシア人を見つけ出し射殺せよ。」
「ヤヴォル、ヘァ ロイトナント!(了解、少尉殿!)」
「ロシア人を殺せ!」周辺にいた兵たちにこう叫ぶと、彼らは待ちかねていたように飛び出して行った。
*写真はノルマンディーにおいて、戦闘行動中のロシア人義勇兵。
特徴のある襟章、ソ連製短機関銃など、非常に興味深い写真である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これで「Historical Fest 2011」のリポートを終わります。
大変楽しく充実したイベントで、今後の更なる発展を期待しています。
2011年06月15日
『HF2011』名場面その2。
<続きです>
ベルクマン二等兵にマァシュ(前進)の手信号を送ると、3人は道沿いに前進し始めた。
すかさず自分とパウルスも左右に分かれて林の中を索敵しながら前進。
すぐに木の陰に見え隠れするアミー2名を発見、うち1名は確かにバーを持っていた。
道を進むベルクマンたちに気をとられているのか、こちらには全く気付いていない。
静かに、極力接近して、パウルスと顔を見合わせてから、ほぼ同時に射撃開始。
これが効果的な十字砲火となったので、たまらずアミー2人は逃げ出した。
これを追跡して前進し、道に出た。
左手の林の中では、2分隊3分隊も敵本隊と交戦中の模様。
溝のようにくぼんだ道から見上げると、小高い丘の上にこちらに気付かないアミーたちがたくさんいた。
極力近付いて短機関銃を連射。
敵は混乱しているのか、こちらにはほとんど気付かないまま後退し始めた。
戦果を確認する暇もなく弾倉を交換、敵を追って道沿いに前進。
敵を発見、側面から射撃、弾倉交換、敵を追って前進・・・これを繰り返した。
途中、敵兵の中に赤いベレーをかぶった兵隊数人を見かけ、これにも射撃を加える。
あれはトミーだったのだろうか?
2分隊3分隊も正面からどんどん押しているようで、いつしか我々本来の陣地に到達、敵は開けた場所を通ってさらに後退していた。
気付いてみると、短機関銃の弾倉をすっかり使い果たしていた。
こうして、反撃は驚く程うまく成功した。
捕えたアミーによれば、これから昼飯を食べようかと言うところだったらしい。
つかの間の、ごく小さな勝利ではあったろうが、我が小隊の士気は大いに上がった。
*アミーはアメリカ兵、トミーはイギリス兵を指す、当時のドイツ兵による呼称。
<続く>
2011年06月11日
『HF2011』名場面その1。
遅ればせながら、4月に開催されたイベント「Historical Fest 2011」のリポートをお送りします。
自分が参加したユニット・ドイツ陸軍グローバー小隊は、小隊本部と定数割れながら3個分隊を持っていて、自分は第1分隊の分隊長を務めました。
以下、状況中、自分が体験した名場面を報告します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
侵攻戦が始まって数日、我々第709歩兵師団はひどく消耗し、内陸に後退しながら防御戦を展開していた。
敵は海岸からやって来たものと背後に降下したものがあって、どちらもアングロ・アメリカ軍であった。
この日の午前中、我が小隊がその一部を構成する、森の縁に敷かれた薄い防御線に、敵歩兵による攻撃が始まった。
敵の圧力が高いので、いったん後退。
後退した仮の陣地で、小隊長グローバー少尉と手短に打ち合わせをする。
この場で防御をするべきかと言う小隊長に思い切って提案をした。
「反撃する手もあります。
2分隊3分隊が正面を引きつけておいてくれれば、1分隊で敵の側面を衝けます。」
「で、その効果は?」
「本来の陣地を奪回できるかと。」
「よし。」
こうして反撃する事が決まった。
右手の林で警戒に当たらせていたパウルスを手招きして呼び戻す。
パウルスによれば、アミーたちが「バー」と呼んでいる軽機関銃の射手が、右手の林の中前方にいると言う。
自分とパウルスでバー射手をまず排除するため林の中に入り、残りの分隊員は道沿いに待機させた。
<続く>
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
*遅くなってしまいましたが、ヒストリカルフェストおよびコンバット!の写真をYahoo!フォトのアルバムにアップしました。
2週間程公開しておきますので、参加者でお心当たりのある方はお持ち帰りください。
http://photos.yahoo.co.jp/hant1944wss
2011年06月08日
WW2ドイツ陸軍の教練風景その2。
「シュトゥルム(スチューム) アングリフ!(突撃!)」
「マァシュ!ミット シュネーレン シュリッテン!(駆け足、前へ!)」
兵士たちの左袖に「POA(ロア、ロシア解放軍)」の袖章が確認出来ます。
「ヒンレゲン!(伏せ!)」
ドイツ軍は駆け足による前進の場合、小銃を右手に持ちます。
両手で持つと、暴発の危険性が増すからではないかと推測出来ますね。
伏せの挙動は、映画『08/15』の天然プールのシーンが非常に参考になりますよ。
ハンフェルト下士官候補生自らが手本を示す。
「伏せの時は身を隠すのに専念しろ。小銃を構えるな。頭を上げるな。」
「踵を浮かすな!」伏せの状態をチェック。
さらに「アウフ!マァシュ!(立て!前進!)・・・ヒンレゲン!(伏せ!)・・・アウフ!マァシュ!・・・ヒンレゲン!」
これが延々と続く、映画『08/15』『橋』『西部戦線異状なし』などでもお馴染みの訓練シーン。
教練に参加した皆様、大変格好良かった!ウンダバーです!
教練を担当されたハンフェルト下士官候補生は無論、無茶苦茶格好良かったですぞ♪
ではこの項を終わります。
2011年06月07日
WW2ドイツ陸軍の教練風景その1。
御殿場『COMBAT!』でのドイツ軍教練風景の写真があまりに格好良かったので何枚か紹介します。
休めの姿勢で整列するロシア人義勇兵分隊。
前列もっとも左は、今回教練を担当したハンフェルト下士官候補生。
左袖の階級章はゲフライターだが、肩章に下士官候補生を示すトレッセが巻かれている。
さらに、右袖には衛生資格章が縫い付けられている。
ドイツ人下士官候補生がロシア人たちを教育すると言う格好になりますね。
「マァシュ!(前進!)」足並み揃えての行進。
ドイツ軍歌が聞こえて来そうな写真でしょう♪
行進時に軍歌を歌うのは、足並みを奇麗に揃える効果があります。
御殿場の第2フィールドのセイフティゾーンは、地面がご覧のような芝生状で、教練には最適な環境です。
ドイツ製映画『08/15』のワンシーンを彷彿とさせますね。
いつかもっと大人数で『我がシュレジア』を歌いながら行進したいものです。
2011年06月06日
御殿場『COMBAT!』お疲れさまでした。
昨日一昨日は、御殿場のWW2軍装サバゲイベント『COMBAT!』に参加してきました。
好天に恵まれ、多数の参加者でおおいに賑わう明るく楽しいイベントでした。
日独米中の参加各軍は、ちゃんと軍隊らしい統一感があって、どこも素晴らしかったです。
とりわけ日曜朝行なわれた各軍のセレモニーは、各軍とも非常にクオリティーが高く、な〜かなかの見物でした(国府軍は特にグーテアーバイツ!笑)。
主催と関係者の皆様、また全参加者の皆様、お疲れさまでした。
また、大変有り難うございました。
おかげさまで大変楽しい週末を過ごす事が出来ました。
自分は出店中心の参加でしたが、こちらも多数のご来店とお買い上げ、誠に有り難うございました。
今後の発展が実に楽しみなイベントです。
今回いらっしゃれなかった方も次回は是非!
*写真はロシア人義勇兵と、彼らに教練を付けるハンフェルト下士官候補生。
とても充実した教練内容で、眼を見張る物がありました。
関東周辺の、若い世代のドイツ軍マニアは確実に進歩していますね。頼もしい限りです!
2011年06月04日
WW2ドイツ軍のヘッドギア類その3。
続いて陸軍・空軍・武装SS用のシフヒェン(シッフェン)、舟形帽を紹介します。
上の写真は空軍用。
降下猟兵で使用するため、これも京都の工房・シュミット&ゾーンさんにお願いしました。
色は落ち着いた感じのブルーグレーです。
これもシュミットさんの製作の物。
舟形帽でも兵科色の山形のない戦争中期以降のタイプです。
確か、シュミットさんに一番最初に作って頂いた帽子です。
以前、ヴィクトリーショーにおいて、マクローガンさんのブースで直接購入しました。
スウェーデン軍のウールをそのまま使用しているようで、かなり明るめのフェルトグラウです。
左の陸軍用はカーキ色コットンツイル。
右上の空軍用は光沢のある黒色人絹ツイル。
右下のWSS用はやや光沢のあるオックスフォード織りのようなコットンです。
左より陸軍、空軍、武装SSの各軍用。
これでヘッドギア類の紹介を終わります。 続きを読む