2010年12月05日

『Cross of Iron』

『Cross of Iron』

ドイツ軍好きにとっては、あまりにも有名な傑作戦争映画。
監督のペキンパー、主役のコバーンはハリウッドから招いていますが、実質はドイツ製の映画です。

写真は廃盤になったDVDのパッケージです。
以前、この作品を劇場でリバイバル上映すると言う草の根の運動があって、戦争映画ファン、ドイツ軍マニアの方たちが関わりました。
その流れがこのDVD発売にもつながっているので、評判の悪かった邦題に代わり原題の『Cross of Iron』が前面に打ち出され、字幕スーパーにもドイツ軍マニアの意見が取り入れられているようです。
最近、違うメーカーから廉価版DVDが出ましたが、レビューを読んでみると字幕スーパーが劣悪の上に字幕のオフが出来ないようですね。

さて、作品自体を語るのは今さらの感があるので、ちょっと気になった軍装の話を。
パッケージ写真にもあるように、劇中コバーンはリバーシブルアノラックを実に格好良く着こなしています。
以前、このアノラックの迷彩がいわゆる「スプリンターパターン」なのか「ウォーターパターン」なのかという議論が一部でありました。

劇中、アノラック以外にも迷彩が施されている物があります。
ヘルメットカバーがそれなのですが、このスプリンター迷彩が何とも怪しい感じで、少なくとも戦中戦後のドイツ軍の物ではありません。
推測の域を出ませんが、小道具さんの手作りなんじゃないかな〜と思います。
ソ連の女兵士たちがいる小屋に乗り込むシーンで、補充兵ディーツのヘルメットがアップになりますので、ご興味のある方はご確認ください。

ヘルメットカバーが小道具さんの手による物ならば、コバーン着用の迷彩アノラックも手作り迷彩生地から作られた可能性がありますね。
スプリンターパターンかウォーターパターンか議論となっていましたが、正確にはどちらでもなかったのかも知れません。





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Posted by ハント at 14:05│Comments(2)戦争映画
この記事へのコメント
はじめまして…

大好きな映画です
レーザーディスクしか持ってませんが…
冒頭のMP40のマガジンを放り投げるシーンの
スローが超カッコイイ…(^^;
ラストのバラライカの薬莢が宙を舞うシーンも
圧巻ですが…
Posted by ENDO at 2013年04月09日 01:58
ENDOさん、はじめまして。書き込み有り難うございます。

自分もレーザーディスク、持ってます。
プレーヤーが壊れてしまったので、ただ持ってるだけになってしまいましたが。

>冒頭のMP40のマガジンを放り投げるシーンのスローが超カッコイイ
全く同感です!自分もシビれました(笑)。
今なお少しも色あせない名作ですね。

また是非お立ち寄りください♪
Posted by ハントハント at 2013年04月09日 14:11
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