2025年05月21日
ミニチュアモデルによるウォーゲーム<砲撃アクションその3/観測所と観測班>

今回は砲撃アクションの続きとして、「砲撃観測所と観測班ルール」について解説します。
ホビージャパンの観測所ルールを簡素化し、観測班について追加した当ブログオリジナルのルールになります。
まず前提として、迫撃砲やその他の砲が敵ユニットに砲撃を加える場合、その砲が敵ユニットを「直接目視できる」ことが必須となります。

プレーヤーからは見えていても、ベース上のドイツ軍迫撃砲チームからは家屋が邪魔になってイギリス軍歩兵を目視できない。
この状況では敵を狙っての砲撃は不可になります。

このように迫撃砲チームの一員が前方を目視できる場合は、その目視の範囲内なら、もちろん砲撃が可能。
【砲撃アクション/観測所と観測班】
直接目視できない敵ユニットでも、目視できる位置まで味方の「観測班」を進出させる、あるいは目視できる高い塔など「観測所」を設けるなどして、指示と誘導を受ければ、砲撃は可能。
「観測所」と「観測班」の用語について、現実の軍事用語などとは異なりますが、当ブログのルール上では以下のように定義することとします。

【観測所】
砲隊鏡や測距儀などの砲撃観測用具を装備。
高台や塔の上など見通しの良い場所に設置して、味方の砲に敵目標を指示、砲撃を誘導できるとする。
味方の砲が直接目視できない敵を砲撃できるほか、1イニングに1回に限り、味方の砲から敵ユニットまでメジャーを当てることができるとする。
連絡には有線電話もしくは無線機を使用するとする。
最低、観測手と連絡手の二人で運用できるとする。

【観測班】
高台などに進出し双眼鏡で観測、味方の砲に敵目標を指示・誘導できるとする。
これによって、味方の砲から直接目視出来ない、敵ユニットも砲撃が可能。
観測所と同様に、連絡には有線電話もしくは無線機を使用するとする。
観測手と連絡手の二人で1チームとする。
砲撃観測用具を装備していれば、「観測所」に昇格する。
有線電話と無線機については、下記の通りのルールとする。

【有線電話】
双方がミニチュアの野戦電話を装備し、その間を電線で繋いだ状態であれば常時連絡可能とする。
糸を使って有線の敷設(ふせつ)を再現する。

有線は1イニングあたり、徒歩の場合スタンス1、匍匐(ほふく)の場合スタンス0.6のスピードで敷設可能とする。
また、砲弾落下した場合、ハードカバーの範囲内で有線が切断されたとする。
切断された有線は、敷設の場合と同様に修復できる。
有線と電話の接続、有線同士の接続は手数と考えない。
すなわち有線が繋がった次のイニングでは連絡可能な状態とする。

【無線機】
ミニチュアの無線機を双方が装備していれば、常時連絡が可能。
戦車や装甲車などは基本的に無線機を装備していると考える。
送受信が可能な範囲については、基本である90cmX90cmのベースならば「どこでも」可能とした。
より大きなフィールドでゲームする場合は各自可能範囲を設定してください。
<この項続く>
Posted by ハント at 21:05│Comments(0)
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