2015年03月26日

『1942!!独ソ戦』手記その1。

『1942!!独ソ戦』手記その1。
先日開催されたヒストリカルイベント『1942!!東部戦線』の模様を、当時の手記風に書いてみました。
内容は多少の事実誤認はあったものの、ほぼ事実に基づいています。
イベント内容がとても充実していたので結構な大作になってしまい、4回に分けてお送りします。
ご笑覧いただければ幸いです。
*この項の写真は主催者様、ハルディヤさん、アイヘンドルフさん、ゲールマンさんに頂いたもので構成しました。
大変ありがとうございました。


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「ハルディヤとその機銃がそこにあったなら・・・」
そう思わずにはいられなかった。



右前方に白煙が上がり、次いで発砲音が聞こえた。
始まった。
中隊本部の方向に向けて「アラーム!(警報!)」と大声で叫ぶ。

前方には昨日急いで構築した小隊陣地があり、第1分隊と第3分隊が陣取っていた。
指揮をするのは小隊長グローバー少尉。
小隊陣地の前にはこれも昨日構築した鉄条網が張り巡らされていた。

我々第2分隊は予備となり、後方の中隊本部の警備をしていた。
中隊陣地はなく、三方を山で囲まれた場所に指揮所のテントがあるだけで、指揮所には中隊長バウアー大尉とクノール上級曹長、数名の本部要員が詰めていた。

『1942!!独ソ戦』手記その1。
警報を受けた中隊本部の命令により、我々第2分隊は小隊陣地の後方にシュッツェンケッテ(一列横隊の戦闘隊形)で展開した。
万が一鉄条網が突破され敵が侵入して来たら、第1、第3分隊が小隊陣地から撤退するのを援護するため、またその後の小隊陣地奪回の反撃をするためだった。

前方から伝令が全速力で走って来て、クノール上級曹長に報告した。
どうやら小隊陣地右方からの敵は撃退出来たらしい。
伝令は中隊本部付きの伝令を伴って、また全速力で戻って行った。

今度は小隊陣地の左から白煙が上がった。
戦闘騒音も激しくなる。
木々が前方の視界を遮っていたが、その隙間から小隊陣地を注意深く観察した。

すぐに木々の隙間から小隊陣地に群がる数人の人影が見えた。
カーキ色の人影。ルスキー(ロシア人)だ!!
「小隊陣地に敵兵!」中隊の伝令に伝えた。

あの鉄条網が突破された!それもあっという間に!
一体どうやって?
鉄条網は前日、小隊一の古参下士官ヴェスナー曹長率いる第1分隊が素早くそして入念に作り上げていた。
簡単に突破できるとは思えなかった。

<この項続く>





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この記事へのコメント
次はどうなるのっ!? ワクワクドキドキッ!!
Posted by ハインツ リッター at 2015年03月26日 23:16
ハインツ リッターさん、先日はお疲れさまでした。
コメントおよびドキドキワクワク、ありがとうございます!
次回は来週木曜夜9時5分に更新予定です。
引っ張ってすみません。
Posted by ハントハント at 2015年03月27日 13:40
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