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2019年07月05日

『第6回ドイツ軍集会』レポート【後編】

さて【後編】です。
美味しい昼食をはさみ、午後は本物の有刺鉄線を使用したドイツ軍の障害「フランデル柵」の構築を学びました。


フランデル柵構築の指導を担当されたのはクラウスさん。
とても本格的かつわかりやすい指導が素晴らしかったです。

概要の説明を受けたのち、個別の作業の指導を受けます。
まずは木槌を使っての杭打ち。


熱心に指導を受ける参加者の皆さん。
安全のためヘルメットとゴーグルを着用しています。


複数のグループに分かれて、作業を実地に行ってみます。
杭打ち、鉄線張り、有刺鉄線張り、鉄線かすがいの作成、鉄線の固定などなど。

自分もおそるおそる杭打ちに挑戦。
打つ方も杭を支える方も緊張します。


有刺鉄線は多少のたるみをもたせるよう張ります。
砲弾落下による爆風を逃がすためだそうです。


完成したフランデル柵を前に記念撮影。

今回は演習として幅6メートルのフランデル柵を構築しました。
向かって右が敵の方向で、柵前面に斜めの鉄線が張られ、そこに有刺鉄線が2本張られています。
また後面にも同様の斜めの鉄線に有刺鉄線1本が張られ、柵を強化しています。


東海の『ドイツ軍集会』には今回が初参加でしたが、非常に意欲的なイベントで、参加して心底良かったです。
東海のWW2勢はとても熱いですね!
ご興味をもたれた方は、是非次の機会に参加してみてください。

*この記事は、すけべプラモさん、Rol/leiさん、ラッパの人さん、佐倉さん、そのほかの方々に撮って頂いた写真および動画で構成しています。
ありがとうございました!  


2019年06月29日

『第6回ドイツ軍集会』レポート【前編】

3月31日、岐阜県多治見市のゲームフィールド・マルチワールドさんで開催された、ドイツ軍仲間である佐倉さん主催の『第6回ドイツ軍集会』に参加してきました。
今回は同イベントを写真とキャプションの形式でレポートいたします。


主催者様よりご提案を頂き、午前中は自分が基本教練を担当させて頂きました。
内容は基本姿勢から始まり、整列、基本動作、執銃、行進、伏せの動作などを行いました。
皆さん、とても熱心に取り組んでくださり、非常にやり甲斐がありました。


執銃指導中の自分です。
革手袋は伊達ではなく、滑り止めに極めて有効です。


頂いた動画よりキャプチャー画像。伏せ(ヒンレーゲン)の動作を実演中の自分です。

自分の挙動を初めて客観的に見られたので非常にタメになりました。
実地でやる場所・機会もそれほどないので、主にイメトレ(笑)でしたが、割りとちゃんとスムーズに出来てました。
日頃の運動不足が祟って、帰りに早速股関節痛が出ちゃいましたが(笑)。

参加者の皆さんにも「ヒンレーゲン!(伏せ!)アウフ・マルシュ!(立て、前進!)ケールト!(反転!)アハトゥング!(気をつけ!)」の一連の動作をやって頂き、大好きな映画『08/15』の真似事が少しできたのもとても嬉しかったです。


こちらも動画よりのキャプチャー画像。

仕上げに足並みを揃えての行進を時間一杯行いました。
歩調を合わせること、隊形を維持すること、小銃を正しく保持すること、これをきちんとやるのはなかなか難しく、1〜2時間の練習では厳しいですね。
逆にきちんと出来れば、とても見栄えがするので、今後もじっくりと取り組みたい課題ではあります。


午前中の教練を終え、昼には美味しい温食が支給されました。
当時のドイツ軍に倣い、横一列に並んで喫食します。もちろん、あぐら禁止で(笑)。

この項、【後編】に続きます。

*この記事は、すけべプラモさん、Rol/leiさん、ラッパの人さん、佐倉さん、そのほかの方々に撮って頂いた写真および動画で構成しています。
ありがとうございました!  


2018年08月31日

『CARENTAN〜血の渓谷の戦い〜』フィルム分写真。


先にレポートしましたリエナクトメント『CARENTAN〜血の渓谷の戦い〜』、SS-KB(親衛隊戦争報道班)で参加されたアイヘンドルフさんより、素晴らしい写真をたくさん頂戴しているので、お気に入りをピックアップしてさらに紹介いたします。

今回はフィルム式ヴィンテージカメラで撮ってくださった分です。
フィルムは海外から輸入された物を使用されているそうで、とても味わい深い仕上がりです。


偵察任務に出動しようとする武装SSケプケ分隊。


ハンドシグナルで後方に合図を送るケプケ分隊長。


村落の家屋に取り付いた分隊員たち。
洗濯物がいい味出しています。


敵兵に、狙い澄ました必殺の一撃を加えようとする親衛隊隊員。


トラクターを遮蔽物にして展開中の武装SS機関銃チーム。


手前味噌ながら、最後は自分のポートレートで。
カラーフィルムの発色が大戦中そのままで最高です。

アイヘンドルフさんには改めて厚く御礼申し上げます。  


2018年07月06日

『CARENTAN〜血の渓谷の戦い〜』レポートその2。


前回に続き、リエナクトメント『CARENTAN〜血の渓谷の戦い〜』のレポートをお送りします。

写真は、二列縦隊で出発しようとする我がWSS小隊。
先頭は第1分隊長のケプケ下士官候補生。
ケプケさんは知る人ぞ知るドイツ軍グループ「バイサー・スポーツ・クラブ(BSK)」に所属されており、80年代からヒストリカル・イベントに参加されている、大ヴェテランです。

今イベントのドイツ軍は定数を満たしたWSS1個分隊、WSS小隊本部、降下猟兵の機関銃チームを編成することが出来ました。


二日目の状況は(史実では6月13日)、ドイツ軍がドゥーヴィル村の外縁に取り付いた状態から開始。
垣根の後ろから前方を伺うWSS小隊本部。
左端は小隊本部班長のアーデルベルト。


手前にたたずむのは衛生兵のマックス・ジモン。
イベントで初めてお会いしたのは、おそらく10年以上前です。
文字通り縦横無尽に戦場を駆け巡って、戦友を助けていました。


状況の前半は、突撃砲の支援を受けた我が軍が、敵を完全に駆逐してドゥーヴィルを占領することに成功。
後半は逆に、戦車の支援を受けた米軍が攻撃に転じ、我が軍はドゥーヴィルを放棄せざるを得なくなり、煙幕に紛れて後退しました。
突撃砲と戦車は、音響装置でキャタピラ音を出して表現しました。


状況終了後、両軍で砂盤(さばん)を使ってデブリーフィング(作戦結果報告)を行いました。
ドイツ軍の作戦会議用にと、家屋のミニチュアを作って来たのですが、作戦会議の時間が取れず、このデブリーフィングで日の目を見ました。


独米参加者で記念撮影。
お疲れさまでした。

今回のリエナクトメントは米軍のBOOKさんが企画・運営してくださいました。
非常に面白く、充実感、達成感が高かったですね。
リエナクトメントは「ハードルが高い」と感じる人も多いようですが、特別難しいことをやっているわけではありません。
臆せず、是非参加してほしいものです。

この項はアイヘンドルフさんとスティールフォレストさんが撮ってくださった写真で構成しています。
大変ありがとうございました。

<この項、終わります。>
  


2018年06月29日

『CARENTAN〜血の渓谷の戦い〜』レポートその1。


6月16・17日に山梨県北杜市のスティールフォレストさんで開催されたリエナクトメント・イベント『CARENTAN〜血の渓谷の戦い〜』のレポートを写真とキャプションでお送りします。

写真は当日の自分の軍装。
第17SS戦車師団「ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン」第37SS装甲擲弾兵連隊所属のSSオーバーシャールフューラーで、小隊長を務めさせて頂きました。


背面の装備。
久々のリエナクトメントなので、実物雑嚢と3色迷彩の施されたガスマスク携行缶を投入しました。


初日午後4時頃から状況開始(史実においては6月12日の状況)。
要衝(ようしょう)の街・カランタンに向け進撃開始。
途上の小さな村・ドゥーヴィルの偵察〜可能であれば占領を第1分隊に命令。
第1分隊の分隊長はケプケ下士官候補生。

接敵し小戦闘。


小隊本部はドゥーヴィルを見下ろす斜面で第1分隊を援護。

初日はデコガン戦(主に弾を抜いたエアソフトガンとキャップ火薬使用の玩具銃を併用しています)なのでゴーグルなしです。
リエナクトメントでは史実の再現、部隊編制の再現、指揮命令系統の再現などを行います。
史実を再現するので、シナリオがあり、勝敗は事前に決まっています。
対して、ゲーム性が強く、勝敗を競うものを、当ブログでは「ヒストリカル・ゲーム」と呼んでいます。


ドゥーヴィルをめぐる小戦闘ののち、初日の状況終了。
ドゥーヴィル住民の洗濯物を背景にドイツ軍部隊で記念撮影。

*この項の写真は主にSS-KB(親衛隊戦争報道班)で参加されたアイヘンドルフさんが撮ってくださいました。
大変ありがとうございました!

<この項、続きます。>
  


2018年06月21日

『MVG2018』レポートその2。


前回に続き、サムズミリタリ屋さん主催のミリタリー・イベント『MVG2018』のレポートをお送りします。
写真はドイツ軍参加者の一部で記念撮影したもの。
お馴染みの方ばかりでなく、お初の方も何名かいらっしゃいました。
2年前のMVGで初めてご一緒したクリューガーさんもお仲間を連れて来てくださいました。


こちらは当日即席で組んだドイツ軍歩兵分隊。
左からお初だったヴィルヘルムさん、フリードリヒさん、自分、ウンターバウムさん、アーデルベルトさん。
強い日差しの中、ウール服で頑張られている方も多かったですが、自分はHBTコットン製野戦服で楽をさせていただきました。


こちらはクリューガーさんが展示されていた工兵装備と物資。
その多くはご自身で製作されたそうです。


MG用弾薬箱を連結しているのは実物の弾薬箱用ストラップです。
クリューガーさんのご所有ですが、状態が非常に良くてビックリ。
MG弾薬手の標準装備で、首や肩にストラップをかけて弾薬箱の重量を分散・軽減させます(実包をフルに収納した弾薬箱は非常に重いのです)。
あまり見かけない貴重な逸品ですね。


一見、当時の写真に見えますが、野戦電話の架線作業訓練を再現しているラオホさん、pohiさんのグループです。
非常に高度な事をやられているのが写真からも伝わると思います。
今後の発展が楽しみですね。


塹壕ランドさんが製作・展示・販売されていた米軍の37ミリ対戦車砲レプリカ。
お値段115万円也とのことです。
戦車猟兵のモデルはアーデルベルトさんとフリードリヒさん。

他にも、M3ハーフトラック等の車輌走行会、昭和自衛隊の再現等々、様々なイベントが、広大なフィールドで行われていました。
イベント内イベントを参加者が積極的に行うようになったのが、とても良い方向に働いていると思いました。
来年はもっと賑やかになりそうです。
今年参加されなかった方も来年は是非ご参加ください。


帰り道で見つけた、風情ある布引観音温泉。
こちらでホコリと汗を洗い流して家路につきました。

<この項終わります。>





  


2018年06月20日

『MVG2018』レポートその1。


5月25〜27日の三日間、長野県旧浅間サーキットで開催された、サムズミリタリ屋さん主催のミリタリー・イベント『MVG2018』に参加してきましたので、写真とキャプションでレポート致します。

写真は会場内の要所要所に配置された標識類。とても雰囲気が出る演出ですね。


自分は二日目からの参加でしたが、広い会場内の一画にすでにドイツ軍宿営地が設営されていました。
武装SSの迷彩が背景に見事に溶け込んでますね。
初日夜には野生のタヌキが出没して、大暴れしたそうです。


自分も陸軍のツェルトバーン4枚を使用したテントを建てました。
奥で寛いでいらっしゃるのは、ドイツ軍仲間のウンターバウムさん。


戦前のドイツ陸軍歩兵科で揃えたpohiさんたちのグループ。
第2次世界大戦時の各国の掩体を構築・展示するというイベント『ざんごーExpo'18』に参加されていました。
戦前なのでホーゼがシュタイングラウ(ストーングレー)なのが素敵です。

『ざんごーExpo'18』には日独米英ソのグループ・個人が参加されおり、塹壕で寝泊りもされていたようです。


こちらは実際、塹壕で宿泊されたイギリス兵さん。
三日目の朝食準備をされているところです。
「不思議な形の帽子」と漠然と思ってましたが、ご本人が気づかぬうちに変な形になっていたそうで・・・。

写真にはありませんが、二日目午後には不肖私主催で小規模ながら「ドイツ軍教練会」も行いました。
ご賛同・ご参加していただいた皆様、ありがとうございました。
また、ミリタリ屋さんからも「来年以降も継続してやって」とのお言葉をいただき、ありがたい限りです。

<この項、続きます。>





  


2017年07月03日

『1944ノルマンディー』写真。


先日開催された『1944ノルマンディー』の写真を、SS-KB(親衛隊戦争報道班)で参加されたアイヘンドルフさんより大量に頂戴しましたので、その中でも特にお気に入りの写真を、簡単なキャプションとともに紹介します。

アイヘンドルフさん、素晴らしい写真をありがとうございました!


ドイツ陸軍歩兵部隊。

フィールドのSteelForestさんは、オーナーさんが大のWW2好きであり、フィールドのコンセプトも「大戦時のベルギーの片田舎」なので、とにかく大戦軍装が似合います。


集結する武装親衛隊擲弾兵たち。非常に格好良いですね。


WSSの機関銃チーム。


こちらは射撃中の陸軍機関銃チーム。

今イベントのドイツ軍には3挺の機関銃がありました。
MG(機関銃)はドイツ軍歩兵分隊の中核なので、有り難かったです。

陸軍歩兵科ゲフライターの伝令として戦闘に参加。
今回はゲーム運営という役割があったので、指揮には直接関わりませんでした。

左胸に装着しているのは、ドイツ軍の小型無線機です。
米軍のsilverさんが自作されたもので、特定小電力無線機を内蔵しており、実用できます。

指揮に関わらなかったので、ゲーム中は自由に動けたため、小銃で20ヒットほど稼がせて頂きました。
そんなこんなで非常に満足なイベントでした。

9月には同フィールドでマーケット・ガーデン作戦が予定されておりますので、ご興味がおありでしたら、是非ご参加下さい!

  


2017年06月27日

『1944ノルマンディー』無事終了!


自分が企画協力させていただいたイベント、『1944ノルマンディー』無事終了いたしました。
ご参加、ご出店、ご賛同いただいた皆様、大変ありがとうございました。

梅雨の真っ只中、若干の降雨はあったものの、予定も完全消化できました。
ドイツ軍は、陸軍分隊、武装SS分隊、混成分隊(降下猟兵、海軍、ジョージア人義勇兵、陸軍)の3個分隊を編成。
連合軍は、米101空挺とレンジャーを基幹とし、ドイツ軍よりやや優勢な戦力を持っていたようです。


初日は両軍共簡単な教練を行ったのち、ドイツ軍が占領する村に、連合軍が偵察を行うというミニゲームを行いました。
二日目の本ゲームは、午前と午後に村をめぐる攻防戦を行い、二戦とも米軍の完勝で終わりました。


SteelForestさんとう二次戦にぴったりのフィールドで、初心者向けのWW2ヒストリカル・ゲームをお腹いっぱい楽しんでいただくのが、当初からの目的でしたので、少しは目的を達成できたのかなと、企画立案者としてホッとしています。

9月には同じくSteelForestさんで、米軍のsilverさんご企画で、オランダ、マーケット・ガーデン作戦をモチーフとしたイベントが予定されています。
詳細が出ましたら告知しますので、こちらも是非奮ってご参加ください。

*写真はSS-KBアイヘンドルフさんに撮って頂きました。大変ありがとうございました!   


2017年05月05日

『ドイツ軍行軍・野営会』レポートその5。


続きです。

短距離ですが行軍して宿営地に到着、装具を外してしばし休憩しました。
当時の写真をイメージして、装備品は整頓、小銃は叉銃しました。


休憩後、各自1枚携行したツェルトバーンを連結して、テントを設営。
8名の参加者がいたので、ツェルト8枚使用のテント1棟を作る事が出来ました。


一夜の住まいの完成。
各自携行した毛布とコート各1枚を寝具として眠りました。

ちなみに当時のドイツ軍だと、中隊段列の支援を受けている場合、テントの中に馬の飼料用の飼い葉(かいば)を敷き詰めて、寝床としていたそうです。


参加メンバーが持ち寄ったドイツ軍のテント用備品。

上からポール&ペグケースの実物、レプリカ。
ポールの実物、ATF製レプリカ、フランス軍用代用品。
ペグの実物、ATF製レプリカ、戦後代用品(?)。

規定によれば、兵士一人が携行するのは、ポール1本、ペグ2本、ロープ1本となっており、4人でツェルト4枚使用のテントを作ることができます。


日が暮れて、乏しい明かりの中で、夕食とささやかな宴会を行いました。

*この項はKöpkeさんに撮って頂いた写真で構成しました。
Köpkeさんありがとうございます。

<この項続きます>




  


2017年04月28日

『ドイツ軍行軍・野営会』レポートその4。


続きです。

背嚢及びリュックサックの梱包が終わって、お互い助け合ってそれらを背負う分隊員たち。


行軍準備が完了して、後ろ姿を記念撮影。
当イベントの主要な目標が「歩兵が行軍時に携行できる装備だけで野営する」事なので、この装備のみを持ってフィールド奥の野営予定地まで前進し、一晩宿営します。


「グルッペ、マルシュ!(分隊、前進!)」
一列縦隊で野営予定地まで前進。

トールニスター(馬革背嚢)の蓋に、畳んだツェルトバーンと毛布が挟み込んであります。
当時のドイツ軍の歩兵行軍は、中隊段列(輸送部隊)の様々な支援を受けて行われるのが普通で、ここまで重装備というのは稀なケースかも知れません。


先頭を行く自分です。
ウール服は暑いわ、重装サスペンダーが肩に食い込んで痛いわで、早くもグロッキーな表情ですね(笑)。

*この項はKöpkeさんに撮って頂いた写真で構成しました。
Köpkeさんありがとうございます。

<この項続きます>  


2017年04月21日

『ドイツ軍行軍・野営会』レポートその3。


続きです。

今回は、参加者の皆さんが用意した、糧食や小物などを紹介します。
1枚目は、アイヒャーたちがご用意された、3人分のの糧食。

上段は行軍時に支給される行軍食を再現した物。
四角い缶詰の上にはタバコがのっています。

下段は、背嚢に常に入れておく携行食。
一種の非常食でしょうね。
肉の缶詰と乾パン袋に入れられた乾パンです。


乾パンの支給。
乾パンは、日本で広く流通しているものがドイツ軍型なので、そのまま代用品として使えます。


自分が用意した乾パン(左)とチョコレート。
ネット上で見つけたラベルを使用してデッチ上げた物なので、リアルではありませんが、雰囲気はあるということで。

乾パンは、一般的な物より大きい、トランプの手札サイズのもので、フランス軍型らしいです。
このタイプも、ドイツ軍が対フランス戦時に大量に接収したそうで、ドイツ軍として使ってもそれほど不自然ではないとか。
「ネービー乾パン」という商品名で、ネットショッピングで購入しました。

今回の野営で、都合2食分の主食を乾パンでまかないましたが、元々乾パンが好きなのもあって、苦ではなかったですね。


こちらはタッシェンランペ(懐中電灯)に使用できる4.5Vのバッテリー。
ミッツさんがヨーロッパ旅行で本体を調達、ラベルをアイヒャーさんが作成されたとかで、細部までとてもよく出来ています。
自分も一つ譲っていただきました。

<この項続きます>  


2017年04月14日

『ドイツ軍行軍・野営会』レポートその2。


続きです。

トールニスター(いわゆる馬革背嚢)の梱包はドイツ軍仲間のアイヒャーさん指導のもと行われました。
一次資料をご自分で一から読み解かれたそうで、その探究心には本当に頭が下がります。
おかげさまで、このイベントが大変アカデミックになりました。


指導を受けた後に早速自分の背嚢でもやってみます。
背嚢の蓋には、シャツとタオル。
本体には靴下、くるぶし部分を潰したアンクルブーツ、飯盒、クリーニングキット、缶詰、カンパン袋。
靴の中や隙間に靴磨き用品や身だしなみ用品を詰め込みます。


さらにアイヒャーさんの指導のもと、マンテル(コート)を背嚢に縛着するため、巻くように折り畳む方法、マンテルロールを実践しました。
画像のように3人掛かりで行います。

*マンテルロールの詳細については『アームズマガジン』2017年1月号『リエナクトメントのススメ』をご覧ください。
著者のSTEINERさんは、マンテルロールの方法が記載されている一次資料のご提供もしてくださったそうです。


マンテルロールを自分の兵用リュックサック(レプリカ)に縛着したところ。
リュックサックの梱包については、背嚢のような規定はないらしいので、好き勝手に詰めてあります。
リュックの中にはツェルトバーン1枚、毛布1枚も収納してあります。

*<追記>リュックサックの梱包にも規定(?)があることが判明しました。
実物コレクター・エーデルマンさんのサイト『東部戦線的泥沼日記』で図解入りで紹介されています。
リュックサックの梱包もいずれキチンとやらねばと思います。


*この項はKöpkeさんに撮って頂いた写真で構成しました。
Köpkeさんありがとうございます。

<この項続きます>  


2017年04月07日

『ドイツ軍行軍・野営会』レポートその1。


今回は、2016年9月17・18日に静岡県御殿場市で開催された、不肖私主催のWW2イベント『ドイツ軍行軍・野営会』を、画像とキャプションでレポートします。

画像は行軍装備を整えた参加者の皆さん。
左奥が自分です。
進行役ということで、ウンターオフィツィーァの分隊長を務めさせて頂きました。


野営地までの行軍を前に、フィールドの駐車場付近で装備のチェックと梱包を行いました。
参加者がそれぞれ時間と手間をかけて集めた、装備や生活用品などの展示の場ともなり、なかなか壮観でした。


自分の野戦服とポケットの中身。
このイベントでは、オーパーツ(時代設定に合わないもの、当時の兵士としてふさわしくないものをこう呼んでいます)を極力排することを目標としました。
コンパス、ホイッスル、缶切り、スプーン&フォーク、ポケットナイフ、ハンカチ、ちり紙、マッチ、包帯、ゾルトブーフ、財布、くし、手袋をそれらしくポケットに収納。


野戦装備も並べて1枚。
飯盒は実物ですが、塗装がほとんど落ちてしまって、アルミの地肌が完全に出ています。

*この項はKöpkeさんに撮って頂いた写真で構成しました。
Köpkeさんありがとうございます。

<この項続きます>  


2017年03月10日

『カレリアぐらし』レポート後編。


『カレリアぐらし』レポートの後編です。

当日の自分の軍装。ドイツ陸軍歩兵科ゲフライターで参加しました。
大戦後期のごく一般的な歩兵ですが、気持ちは陸軍第122歩兵師団所属と言うことで(笑)。


一列横隊のドイツ軍部隊。奥にはフィンランド軍部隊がいます。

このイベントの特筆すべき点は、本番の戦闘前に、実際のフィールドで攻撃の演習を何度も行ったことです。

具体的には、横隊となったフィンランド軍・ドイツ軍が交互に援護射撃と前進を繰り返す、交互躍進でソ連軍に奪われた味方陣地に肉薄する。
陣地前にソ連軍が地雷をばらまいて作った、簡易な地雷原に集束手榴弾で通路を開削する。
開削した通路から一気に陣地に突入して、敵を制圧、逆襲に備えて布陣する、というものです。

この一連の動きを、フィンランド軍将校指揮のもとに、何度も入念に練習しました。

このような内容のイベントは、今まで経験がなく、非常に刺激的で面白かったです。


演習中、伏せの姿勢のドイツ軍部隊。
演習を繰り返すうちに、少しずつ動きがよくなり、要領を得て行きました。

演習ののち、本番の戦闘。
当然、前方からは銃撃を受け、思わぬところに伏兵がいたりで、演習のようには行きません。
損害を受けては、撤退、再編成、再攻撃を何度も繰り返しました。

突撃命令を何度も下すフィンランド軍将校が「鬼」のように思えたりもしました(笑)。


陣地前に擱坐(かくざ)した、戦車の砲塔から短機関銃を撃つソ連軍戦車兵。
高い位置から撃ち下ろしてくるので、厄介な敵でした。
同僚のクローゼと集中射撃を加えて、これを排除。

その後、フィンランド兵が地雷原に通路を切り開きました。
満を持しての一斉突撃!ついに陣地奪回に成功しました。


任務を達成して一息。
「やれやれ」といった表情ですね(笑)。

イベント終了後、有志で温泉施設に寄って、食事と仮眠をとり、帰路につきました。

このような硬派で意欲的なイベントが、比較的若い層の人たちの手で開催されたことに、とても感銘を受けました。
次回も可能な限り、参加したいと思います。

*この項は、ヴァルターさん、コード7さん、カレリアぐらし製作委員会さんから頂いた写真で構成しました。
ありがとうございます。

<この項終わります>



  


2017年03月03日

『カレリアぐらし』レポート前編。


今回から2回にわたって、昨年の12月23・24日に、埼玉県深谷市のコード7さんで開催された、カレリアぐらし製作委員会さん主催のヒストリカルイベント、『カレリアぐらし』のレポートをお送りします。

写真は、初日のフリータイムを利用して、棒型手榴弾(G-MAX製の精密レプリカ)の構造と使用方法を講義する、ウンターオフィツィーァ・アイヒャー。
手元に置かれているのは実物の教範。
青いホーローカップは、有名なシンドラー社製のようです。

アイヒャーさんの野戦服の剣襟がイカしてますね。


フィールド駐車場に、ツェルトバーン8枚を使用したテントを建てました。
テントに対して人数が少なかったので、ゆったりと眠ることが出来ました。

左奥に見えるピラミッド型テントは、フィンランド軍の皆さんが使用していました。


ドイツ軍テント前で、夕食をとる衛生兵のミーツェ・ハイデマン。
右手にはAフレームを装着した兵用リュックが見えますね。
生活用品も充実していて素晴らしいです。


主催者様よりお話を頂いて、ドイツ軍の教練を担当しました。
短時間で、簡単なものでしたが、やるとやらないとでは大きな違いがあると思います。

ドイツ軍は8名、1個分隊規模で、陸軍少尉が指揮をとりました。
同規模のフィンランド軍と共闘して、ソ連軍に占領された味方陣地を奪回するのが、今回の任務です。

*この項は、ヴァルターさん、コード7さん、カレリアぐらし製作委員会さんから頂いた写真で構成しました。
ありがとうございます。

<この項続きます>  


2016年12月25日

『カレリアぐらし』お疲れ様でした。


埼玉県深谷市で開催された継続戦争ヒストリカルイベント『カレリアぐらし』より無事帰還しております。

状況前に攻撃の演習を入念に重ねるという、非常に意欲的で、面白いイベントでした。
自分はドイツ陸軍歩兵科ゲフライターで参加、ドイツ軍の教練の一部と、ドイツ軍分隊の副分隊長を勤めさせて頂きました。

主催および関係者の皆様、全参加者の皆様、お疲れ様でした。また大変ありがとうございました!
継続して開催されるという事で、今後の展開がとても楽しみです!

*写真はフィールドのコード7さんに撮って頂いた集合写真です。
フィンランド軍が中核のヒストリカルイベントは本邦初でしょうね。  


2016年11月27日

『バルジの戦い』終了。


『1944ベルギー。バルジの戦い』とりあえず無事終了しました。
ご賛同、ご参加、ご協力、ご出店いただいた皆様、そして主催のSteelForest様、お疲れ様でした。また大変ありがとうございました。
企画協力した手前、自然と主催者寄りになってしまいましたが、自分も一参加者として楽しめました。
またよろしくお願いいたします!  


2016年08月07日

8/28『自衛隊・日本軍VS他国軍 軍装サバゲー』のお知らせ。


ここのところ、大変お世話になっている、山梨県北杜市のサバゲフィールドSteelForestさんで、8月28日(日)に『自衛隊・日本軍VS他国軍 軍装サバゲー』というイベントが開催されます。

自分は、午後3時くらいでゲームを切り上げになりそうですが、参加しようと思っています。
とても面白く、雰囲気の良いフィールドなので、お近くで、ご興味がある方は是非ご参加ください。

ボリューム満点のランチサービス込みで、参加費2000円とかなりお得です。
詳しくは公式サイトをご覧ください。  


2016年07月01日

『MVG2016』レポート<その他編>


今回の戦闘時の軍装です。
大昔のミリタリ屋さん製SSM44迷彩服上下で臨みました。
ガマシェン(レギンス)代わりのソックスの2本ラインがオシャレポイントです(笑)。

投擲用の安全な手榴弾をたくさん持って行ったので、最後の戦闘時、土手越しにバンバン投げました。
気持ちよかったです(笑)。


初日夜、本部前での上映会。
オサム社長がアメリカ(?)で撮影したリエナクトメントイベントの様子などが上映されました。
映像の中に、カナダ人のジェイミーさんの元気な姿を見つけ、懐かしく嬉しかったです。
ジェイミーさんは、かつてドイツ軍降下猟兵姿で本栖や御殿場にいらしていたので、ご存知の方も多いでしょう。


二日目、配給された昼食。コーンスープとホットドッグでした(バナナは自前)。
汗と埃にまみれた戦闘後、地面に半ば寝転がりながら食べましたが、シチュエーションもあってなかなか美味しかったです。


白い噴煙を上げる浅間山。
会場からバッチリ見える位置にあります。

さて最後にちょっとしたまとめと今後の展望です。
オサム社長さんによると、今回は試験的開催の『MVG ZERO』であって、来年からが本当の第1回目になるそうです。
車輌はさらに増える予定、日程も2泊3日になるとかで、すこぶる良好なフィールド環境を合わせて考えると、来年以降にとても期待が持てました。
自分も何かイベント内イベントは出来ないかと画策中です。

こうして無事イベントは終了。帰途につきました。
帰りに寄った塩壷温泉ホテルのお風呂もなかなか快適だったので、来年も帰りに寄ろうと思いました。

これで『MVG2016』のレポートを終わります。